現役プログラマのプログラミング教室@岡崎市康生町一隆堂ビル, Android/iOS(Swift/Kotlin)のアプリ開発、デジタル漫画制作を主軸事業としています。

1.3)文系のためのプログラミング – 初めてのプログラム

by MY マナビスタイル

プログラミング環境

今回Xcodeを使うため、お使いのパソコンをMacとしてお話します。
実はXcodeが既にインストールされていれば、iOSアプリでなくてもプログラムを勉強する環境が出来ています。
(インストールはApp StoreでXcodeを検索してインストールしてください)

先ずはCommand + SpaceボタンでSpotlight検索からターミナル.appを開きます。

ターミナル

今後Xcodeだけでなく環境をいじることになったときにターミナルをよく使用します。

ディレクトリについて

MacのOSはUnix系列のOSで出来ているのでファイル・システムは,ツリー構造になっています。

/     ルートディレクトリ、ツリー構造の最上階層
/bin  一般ユーザー向けの基本コマンド
/etc  設定ファイルが置かれるディレクトリ
/lib  共有ライブラリが置かれるディレクトリ
/tmp  ファイルなどを一時的に保管するディレクトリ
/home ユーザーのホームディレクトリ(macは/Users)
/var  システムログなどの動的に変化するファイルが置かれるディレクトリ

上記など目的のディレクトリに移動したり作成して作業を行います。

その際利用するコマンド群があります。

コマンドについて

Unixコマンドで検索すれば色々便利なものが出てきますが、次の最低限のコマンドは覚えてください。

各コマンドをターミナルで実行してみましょう。

pwd 現在のカレントディレクトリを表示します

$ pwd /usr/local

ルートディレクトリから自分が今いるカレントディレクトリの位置のパスが/(スラッシュ)で区切られてフルパスで表示されます。

cd ディレクトリを移動します

$ cd $ pwd /Users/Guest $ cd .. $ pwd /Users/ $ cd Guest $ pwd /Users/Guest 

最初いたカレントディレクトリから1つ上の階層に上がって、再度元のディレクトリに移動しました。

ls -l 現在のディレクトリのファイルやフォルダ情報を表示します

$ ls -l
total 0
drwx------+  3 Guest  _guest   96  6  4 16:26 Desktop
drwx------+  3 Guest  _guest   96  6  4 16:26 Documents
drwx------+ 26 Guest  _guest  832  6  4 16:26 Library
drwxr-xr-x+  4 Guest  _guest  128  6  4 16:26 Public

mkdir / rmdir ディレクトリを作成/削除します

$ mkdir test
$ rmdir test

ls -lで確認してみてください。

プログラミングの実行

では実際にプログラムを書いてコマンドラインから実行してみましょう。

昔のプログラミングはここからでした。(笑)

C言語で有名なHello World

誰もが最初に書くであろう有名なHello Worldの出力プログラムがあります。
ただHello Worldを表示させるだけのシンプルなプログラムです。

#include
int main() //処理の初めはmain
{
 //処理
 printf("Hello World!!\n");
 return 0;
}

このプログラムを言葉で書き直すと次のようになります。

#標準関数
戻り値の型 関数名(引数:なし) //処理の初めはmain
{
 //処理
 表示を命令する関数(引数=表示する内容);
 戻り値返却 戻り値;
}

C言語では関数と呼ばれるブロックの集まりで構成します。
関数ブロックの中に実行したい処理を書き、別の関数を呼び出すのがよく見かけるパターンになります。

1.プログラムを書きましょう

では実際にテキストエディタでプログラムを書いて実行してみましょう。ファイル名はhello.cとします。

2.コンパイルしましょう

プログラムを書いただけでは実行できません。コンピューターは昔から変わらず今でも最終的には1と0で理解します。(あくまで2023年皆さんが利用してるPCとさせていただきます)

(出典:eniac programmer project)

そこで私たちが読むことができるC言語形式からコンピューターが理解実行できる形式に変換する必要があります。これをコンパイルと呼びます。

$ gcc hello.c -o hello
$ ls
hello	hello.c

helloが実行形式のファイルになります。中を見てみましょう。

意味不明ですよね?

それでOKです。人間がわかるプログラミング言語から、機械が理解できる機械語に変換されたと考えると理解しやすいでしょうか。


 
この実行形式のファイルを実行すると

$ ./hello
Hello World!!

見事Hello Worldと表示されました。

まとめ

ターミナル上でUnixコマンド実行、C言語のコンパイルから実行を行いました。
だれしもが利用するターミナル、プログラミング言語の元祖とも入れるC言語を体験しました。
これからSwiftという言語を用いてiOSアプリの作り方を見ていきますが、基本的な作業概念は同じです。